一戸建てリフォームと建て替えは、リフォームする際にはほとんどのリフォーム希望者が比較検討しますが、現在は建築費用が嵩んでもリフォームを希望する方が増えています。
理由としては、少子高齢化や都市部への若い世代の集中などにより、注文住宅や分譲住宅などの新築を購入しても住宅の継承者がいない事やマスメディアの影響によるリフォーム人気があると言われています。
しかし、一戸建てリフォームと建て替えの双方にメリットとデメリットがあり、予算や家族構成など様々な理由により大きく異なります。建て替えは、引越し費用や解体費用、仮住まい費用、火災保険、地震保険など建築費用以外に雑多な費用が必要となります。又、新築の場合には、家電製品やカーテン、家具など多種多様な費用が必要となり、建築費用プラス10%?15%は余裕を見ておく必要があると言われています。
しかし、建て替えは設計審査や中間審査、完成検査などがしっかりあるので契約時の図面や仕様書に従って建築されるのでとても安心です。加えて、施工業者の品質保証以外に公的な性能保証もあるので安心です。対して一戸建てリフォームは、工事に際して設計審査や中間審査及び完成検査などが無いので、契約時の図面や仕様書通りに工事が進行するかは業者の良心に委ねられてしまいます。その為、一戸建てリフォームにおいてリフォーム業者の選定が一番の課題と考えられています。良心的な業者であれば、依頼者自体が自宅の悪い箇所や希望するリフォームの全容が不明瞭でも、過剰なリフォームは行わずに必要最低限で質の高いリフォーム計画を提案してくれるので、リフォームの8割がた成功した様なものです。良い業者の選別方法としては、見積もりの際に住宅の外周りや住宅の内部を触れる事なく眺めるだけや事務所に連絡ばかりしている業者は建築知識が乏しかったり、調査不十分で工事中の追加工事なので大きなトラブルとなるリスクが非常に高いと言えます。
建て替えの場合には、既存の住宅を完全に解体して一から建築するので見積もり以外の工事が発生する事は非常に稀ですが、一戸建てのリフォームの場合には外からでは全く見えない部分に腐食やシロアリ被害などがある事が多々あるので、見積もり時に柱や基礎のコンクリートを叩いたり、床下に潜ったり、畳をめくるなど衣服を汚してまで見積もりする業者の方がより良いリフォーム工事を行ってくれる可能性が高いと言えます。リフォームは、建て替えよりも入念な業者選びが必要となります。