注文住宅の工務店の中には、土地の仲介も行なっている場合があります。土地だけを販売するのではなく、土地を販売したうえで、その敷地に一戸建てを注文住宅で建築してもらうシステムです。すでに所有している土地がある場合は、自分の土地に一戸建てを建築してもらえます。基本的に更地の状態に新築するシステムが多いです。
自分の所有している土地に、古屋が残されている場合は、自分で撤去するか、あるいは工務店に解体業者を紹介してもらいます。注文住宅は国産の天然無垢材を使用し、害虫に食べられてしまう心配のない住まいに仕上がります。害虫被害がゼロというわけではありませんが、衛生害虫が発生する場合は材料が原因ではなく環境衛生の問題が多いです。
注文住宅で一戸建てを新築するときは、国産の天然無垢材の害虫忌避効果に頼るだけでなく、日頃から衛生的に維持管理しやすいように設計してもらうと良いでしょう。平屋住宅を希望する場合は、二階建てよりも害虫対策が重要になります。ポイントは土地の土壌対策です。庭を清潔に整備してもらうだけで、シロアリの繁殖を予防できるようになります。どのような環境化であっても、土のあるところにクロアリもシロアリも自然に生息していますので、土壌を調査したときにシロアリのコロニーが発見された場合は、シロアリが生息していない清潔な土に入れ替える方法があります。焼却による殺菌済みの園芸用の土を庭土に入れ替えると、庭木にとっては肥料分の豊富な土になり、シロアリなどの衛生害虫のコロニーが存在しない清潔な土になります。平屋住宅は庭との距離感が近くなる住まいなので、土の状態も重要です。窓を開けて通気性を良く設計されていれば、日頃から換気を行ないやすいです。換気をしたときに屋外から害虫が入らないようにする効果は、土の入れ替えで対応できます。
工務店が仲介したり斡旋してくれる土地は、維持管理しやすい傾向があります。野生の雑草が繁殖してしまっている土地の場合は、除草剤を使用するよりも土の入れ替えをしたほうが環境に優しい住まいになります。土の入れ替えと同時に地盤強化対策を施工すれば、地盤の固さが一戸建ての耐震性能を向上させる要因になります。注文住宅で一戸建ての平屋住宅を新築するときは、二階建ての住まいよりも土の影響を受けやすいことを意識しましょう。庭木の差栽培や剪定、あるいは生垣の施工も担当している工務店は、土の取り扱いにも詳しいので遠慮なく相談しましょう。