関東の地盤ランキング

同じ震源で規模と距離がでも、地盤の固さにより揺れの強さは大きく変わってきます。地盤が固いかどうかを比較する数値として「表層地盤増幅率」というものが公表されいます。数値が大きくなるほど揺れやすいということがわかり、一般に1.5を超えると注意が必要で、2.0を超える場所は強い揺れへの備えが必要となります。東京都の場合、一番揺れにくいのが「多摩丘陵」。多摩市、八王子市、稲城市あたりが該当します。この場所は上総層群という約200万年前から堆積した層で、締まった泥や砂岩の層です。この地区の増幅率は1.04~1.40の値でした。増幅率が1.5を超えている要注意な場所は、目黒区、板橋区、中野区、世田谷区といった山の手エリアです。この場所は洪積層という地盤で約100万年前に堆積した赤土の層で比較的固い層です。増幅率が2.0を超えている最も注意が必要なのは江戸川区、葛飾区、荒川区といった下町エリアです。沖積層という軟弱な層で黒土の層になっています。新築住宅を建てる場合の参考情報として一度確認してみてはいかがでしょうか。

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