私の新築住宅は父への親孝行住宅です。後悔はありません。

私は平成26年48歳の時家を建て替えることを決意しました。
筋交いも火打ちもなく、金具もつかってない前の家では耐震に不安だったのです。
妻と二人で間取りを考えました。

父はまだ健在で私たちが書いた設計図が理解できませんでした。
家の前に車庫を作るという発想が父には全くありませんでした。
和風の庭があってこそ住宅だという考えです。
父は大正時代の住宅の発想から一歩も進歩していませんでした。

むしろ見栄えを重視しました。
快適な住まいと言う発想も全くありませんでした。
私達の設計案を無視して建築会社に72坪・10部屋もの大きな家を建てさせてしまいました。

入母屋の本瓦を使った屋根の重い家でした。

改訂建築基準法はクリヤーしていますが断熱住宅ではありません。

父の気持ちも理解はできました。
12歳で世の中に放り出され小僧・貧乏人と長い間言われてきた人生だったのです。
いつか見返してやろうという気持ちが強かったのでしょう。

だから私もあまり強くは言えませんでした。
総工費は坪60万円で約4,500万円位でした。
正直住み良くはないですが頑張った亡き父のことを尊敬してありがたく住んでいます。
建て替えとか引っ越すとかは全く考えていません。

今の家を良いとか悪いとか聞かれれば良い家と私は答えます。

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